うまくいかないのは「私利私欲」がたりないから
私たちが「大丈夫だ」と思えない一番の原因は、自分で「これじゃダメだ」と思い込んだり、誰かに「大丈夫じゃない」と思い込まされたからです。
その思い込みの一つに、「私利私欲はいけないこと」というのがあります。
なぜかうまくいかない人って、「私利私欲」が足りてないんです。
もちろん、「私利私欲」を持たないほうが、うまくいく仕事というのもあります。
たとえば大臣とか役人の仕事というのは公正でないといけません。だって、みんなのお金や暮らしを預かっているのだから。
ところが商売や事業というのは、自分のやりたいこと、自分の目的、自分の欲望を叶えるためにやるんです。
それが「もっと大きな成功を得たい」となってくると、自然と世間のことを考えたり、みんなのことを考えたりするようになるんです。
それを最初から「私利私欲」を抑えていたら頑張れませんし、大事なパワーなんかも出てこないんだよ。
だから「もっと洋服を買いたい」「高級車に乗りたい」「もっとモテたい」とか、「私利私欲」をもやしてやればいいんです。
それで成功者になってくると、「みんなの幸せのために」とか「世の中をもっとよくするために」とかって言うようになるからね。
「私利私欲で物事をやっちゃいけない」と思っている人は、欲や儲けることに罪悪感があるんです。
でも、商売っていうのはお客さんに喜んでもらわないと成り立ちません。
それで、たくさん売れたほうがいいに決まっています。大勢の人が喜ぶからたくさん売れるんです。
そして、たくさん売れれば儲かります。儲かれば雇用もできるし税金も払えます。だから何の問題もないんです。
それなのに「お金持ちは悪いやつだ」と勝手に思い込んでいる人がいます。
なかには確かに悪いお金持ちもいるかもしれないけれど、みんながみんなそうではありません。
「私利私欲」だけで相手やまわりのことをまったく考えないのはよくないですが、「私利私欲」に燃えながら、相手やまわりのことを尊重することもできるんです。
しあわせや成功っていうのは、結局、お互いがよくないとうまくいかないんです。